
2015年から南米ボリビアのツアーをスタートしてから毎回と言っていい程問題がありヒヤヒヤさせてくれる場所でしたが、今回はヒヤヒヤを通り越し命の危険を感じる恐怖を感じています。日本から遠いボリビアは知らない人も多いと思いますが人生で一度は行ってみたい場所のランキングで上位をとるウユニ塩湖が有名な場所です。
世界各国で色々なテロや暴動が起こっていますが、ボリビアは今現在進行中でカオス状態が続いています。
私のプロジェクトでも2020年にウユニ塩湖へSDGsをテーマにしたスタディツアーを計画していましたが先の読めない状況で中止を決断する事に致しました。約8年間海外への仕事をしていて色々な事件がありましたがツアーを中止にした事はありませんでした。過去最高危険を感じて中止にした理由を2020年の雨季のウユニ塩湖へ行こうと思っていた方など参考になればと思い今現時点でラパス在住のスタッフから聞いた事をまとめます。
2019年11月15日現在。物流がストップ!町中のお肉と卵がスーパーから消えた

ボリビアに住んでいる仲間たちが本当に心配になる状況です。スペイン語が公用語で英語が通じない事が多いので旅行者の人達も大丈夫かと心がソワソワします。空港も一時閉鎖されていたり、現在でも閉鎖しているところがあったりとこれからも食料の流通が心配です。食べ物が無くなるとまたそのことで犯罪が増えていく懸念もありますますカオス状態が予想されます。
朝に安全な場所を現地スタッフが歩いてとった動画です。足元にある銀の筒はすべて催涙ガス・・・との事。尋常じゃないくらい落ちています。
さらに夜中に家を燃やしてるTwitterなどでリアルに危険差が伝わってきます・・↓
#URGENTE》Quemaron y saquearon la casa del dirigente de la Confederación Sindical Única de Trabajadores Campesinos de #Bolivia en la localidad de #Ingavi #LaPaz. Los manifestantes afirman que fueron traicionados por darse la mano con @LuisFerCamachoV pic.twitter.com/tVQOop7dSt
— Eleuterio Choque M╩ (@ELEchoqueM) November 15, 2019
知らない人でも分かるようにざっくりとボリビアの暴動を説明

歴史背景から時系列に・・。
ーボリビアは敗戦を重ね、領土がいっぱい取られちゃった
ーそれもありコミュニティごとの結束が強く排他的な側面がある
ー2004に大規模な内戦てきなのがあった
ーその時に出来たのがエボ・モラレス大統領政権(初の現住民からの大統領)
賛否両論あるが、彼は貧困層、農村部の生活向上に寄与した。また現住民の社会ポジションの向上を行った。
ーその政権が14年続く
ーその間一回不正あり、しかし容認
ー今回もう一回不正(外部調査で不正があったとなっている)
ーデモ発生(反政府)
ーエボ・モラレス大統領辞任
ーエボ・モラレス大統領命の危険感じメキシコへ亡命
ー政府支持派怒る
ーカオスへ突入←今ココ
現地のスタッフから簡単に教えてもらった情報です。お互いにずーーと我慢してきた事が一つの小さな火種によって大爆発を起こしてしまった・・。そんなように感じます。なんでもあり状態になってしまうと誰がこれを止めていくのか終わりの見えない戦いが始まってしまいました。
みんなの怒りが伝わって来ます。どうしようも無い怒りを止めるには一体何をすればいいのでしょうか・・。早くいつもと同じ大好きなラパスの街に戻って高山病が苦しいねとかいいながらもサガルナガル通りで南米ぽいお土産を沢山買いたいです。
送られて来た写真から見る今のラパス





情報を得られるサイト
南米についての事がかなり詳しくニュースで見る事が出来ます。http://andina.blog.fc2.com/
在ボリビア日本大使館 https://www.bo.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
Twitterでも#elalto#lapazで調べると今のリアルを知る事が出来ます。

最後に・・南米=全部が怖い国じゃない
今はもちろん危険な状況が続く国や場所もあります。そしてこの事件の前も決して日本のように確実に安全と呼べる場所ではない所もありました。でも過去に私が南米ボリビアとペルーに訪問して日本やアジア大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸には決して無い広大な大地と想像を越えて宇宙を感じさせる遺跡や景色が南米にはあるんです。そこに住む人たちはとても優しくてどっから来たか分からない日本人を受け入れて高山病や長距離の車の運転や様々なサポートをしてくれます。現地の大学生たちもみんなフレンドリーでとても優しく民族のダンスや音楽を披露してくれたりもしました。
ウユニ塩湖の素晴らしい景色は本当に天国にいるような場所です。でも残念ながらボリビアに入国しないと行けない場所なので。。。一番いい時期なのに本当に来年行こうと思っていた方は残念すぎます。。もちろんこれからの状況は分かりませんが過去数年間やっていますが先の見えない状態で行くのはリスクが高すぎます。
でも、どうかその時の状況やこれからの未来や現地に住んでいる人達を是非見てほしい。これからどうなるかは分からないから本当に何とも言えないけど。こういう事があると危険というイメージだけが残ってしまうのが本当に悲しい。
もちろんそれを変えて行くために、私たちは今後南米の暴動が落ち着いたらprojectを作って南米へ若い世代を連れていきたいと思います。そして次はポジティブな南米を伝えて行けたらと思います。
下記のツアーは中止になりました・・。本当に良いプログラムだったのでとても悲しいですが、、必ずリベンジします。
2020年春のスタディツアーはアフリカと北欧へ
12月1日@人形町のイベントでは2020年のスタディツアーについて知る事が出来ます。
