私たち参加者は3つの交流班に分かれて、企画から当日の交流までを自分たちで行いました。私はその中の、『教育・学校交流班』として活動しました。日本とタンザニアの違いやそれぞれの国の特徴について知りたい!という想いからこの班が発足しました。メンバーはみずき、しほ、ひろとの3人です!
企画から出発までの苦難
3つの交流班が決定して間もなく、私はこの班のリーダーに選んでいただきました。
「さぁ!さっそく企画だ!」
「・・・何も案が浮かばない・・・」
正直、企画を考え始めた頃は何をすれば良いのか全く分かりませんでした。企画の案は思いつかないし、実際に交流しているところも想像つかないし、メンバーも皆忙しく話し合う時間もなかなか取れませんでした。
何も決まらないまま困っていた時に、もってぃさんやリーダーのしおんがアドバイスをしてくれました。その結果、「子どもたちにインタビューをする」という企画に決まりました!
子どもたちと交流する間で時間を見つけてインタビューをして、最後に模造紙にまとめてみんなに結果をお披露目!という流れになりました。
その後は、どんな事をインタビューしたいかを決めました。スタツアメンバーが考えた質問はこんなものがありました
・好きな人や憧れている人は?
・ほかの国で食べてみたい食べ物は?
・歯が抜けたらどうする?
・将来の夢は?
・日本のイメージは?
・人気のおやつは?
・自分の国をどう思っている?
・何をしている時が幸せ?
・風邪をひいた時の民間療法は?
・恋愛事情は?
こんな流れで企画は決まっていきました。最初はどうなるかと思っていましたが、なんだか楽しくなりそうです!そして、出発前にもってぃさんからプレゼントが!お手製のMOTIprojectマイクを頂きました!これでみんなにどんどんインタビューするぞー!
さて、日本とは文化の異なるタンザニア。そこで学ぶこどもたちはどんな回答をするのでしょうか!?
アフリカに到着!そして思わぬハプニングが・・・
さぁ、いよいよタンザニア!・・・ではなく、飛行機の乗り換えをするアディスアベバに到着!
ここで乗り換えの為の待ち時間があったのですが、そこでコーディネーターの萌さんから「企画大丈夫?」と声をかけられました。
どういうことだろう?と思って話始めると、どんどんあれ?と思うことが出てきました。
インタビューは空き時間ではなく与えられた1時間の中でしかできない、一人一人にインタビューしている間他の子は暇になってしまうのでは?交流なのにまとめ作業いる?
「・・・やばい」
速攻3人の会議が始まりました。
他のメンバーが別の交流で行うダンス練習をしている傍ら、あれでもないこれでもないと頭をフル回転させて考えました。
その結果、お互いにインタビューをし合うという形で何とか企画はまとまりましたが、まだタンザニアに着いてもいないのになんだか疲れた乗り換えになりました。
いよいよ交流当日!がここでも大ピンチ!
その後無事にタンザニアに到着し、翌日!ついに交流の日です。ここでしくじったらツアーが終わる!と念を押されていたので、緊張の朝でした(笑)
中学校に到着しバスから降りると、子どもたちは皆興味津々で私たちを見ていました。先生に挨拶をした後学校の案内をして頂き、いよいよ交流する教室へ!
そこでまず思った事は、「あ、椅子じゃない部屋か」。勝手な自分のイメージで、椅子に座って交流をすると想像していました。でも、大丈夫でしょう。
数分後、子どもたちが一斉に教室へ入ってきました。と同時に、子どもたちは超積極的に挨拶をしてくれました。子どもたちのあいさつは「What is your name?」から始まります。自己紹介を疎かにしないという礼儀が見受けられました。
そのあと子どもたち、私たちがそれぞれ国歌を披露し、交流がスタートしました。
しかし、この本番こそが最大の難所でした。子どもたち、日本人をそれぞれ3班に分けて交流を行ったのですが、想像以上に生徒数が居て、日本人3人を子ども20人が取り囲む形になりました。
しかも子どもたちは日本の話が聞きたくてどんどん話してくれます。
その結果、かつて予定していたニュースの街角インタビューのようなやり方はもはや不可能でした。ピンチ!と思いましたが、さすが大学生!スタツアメンバーは臨機応変に対応し、インタビューからディスカッションに形を変えて交流してくれました。
ちなみに、インタビューの結果はこんな感じ!
その後もカオスな状態は続き、いよいよ声も通らなくなってしまいました。そこでメンバーのかいちが大活躍!抜きんでた英語力を発揮して場をまとめてくれました。かいち、ありがとう!
まとめ 交流を終えて分かったこと、感じたこと
そんなこんなで闘いの1時間を終えました。当初予定していたやり方とはだいぶ変わってしまった事から、もってぃさんが「何が起こるか分からない」と話していたのを実感しました。
しかし、私はこの交流を企画して本当に良かったと思いました。
それは、子どもたちの想いを知る事が出来たからです。子どもたちはどんな質問にも積極的に答えてくれて、みんなキラキラと目を輝かせて話してくれました。また、タンザニアの子どもたちは自分の将来や自分自身についてしっかり考えていて、将来の夢を叶えるために必死に勉強しているという事を知りました。
そして勉強優先だから恋愛はしないという子どもも居ました。タンザニアの教育制度は厳しく、小学生で国家試験を受けるのです。そんな高い壁を乗り越えて夢に向かう子どもたちの姿はかっこよく、尊敬しました。
また、自国愛も感じられました。一人一人がタンザニアに誇りや愛を持っていて、「peace」を大事にしているという事が分かりました。その反面、日本にも興味を持ってくれていて、日本は素敵な国だと話してくれました。
自分たちだけではなく、相手のことも尊敬するというタンザニアの人たちの優しさを感じました。
子どもたちの楽しそうな表情や、自分の子どものように話しを聞くスタツアメンバーの姿を見て、この企画で良かったなぁと思いました。
同時に、新しく何かを始める、0から1を生むという事はすごく難しい事だと実感しました。しほ、ひろと、そしてスタツアメンバーみんなの協力のおかげでそう思えました。みんなありがとう。
できる、できないじゃない。やるか、やらないかだ!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
新しく何かを始めようとしているみなさん、勇気をもって挑戦してください。きっと終わった時、やって良かったと思えるはずです。