ナマステー!
インドのボランティア体験記を書いているトミーです。
第3弾のこのブログでは、前回とは違う施設でのボランティア体験と少し街歩きやホームステイ先について書いていきます。
インド3日目のこの日は、知的障がいを持つ女性や何らかの理由で家族と過ごすことが出来ない女性が過ごしている施設で半日ボランティアをしました。前半では、その施設での活動内容やボランティアを通して感じたことをまとめていきます。後半では、街歩きやホームステイ先の家族について少しだけ紹介していきます。
第2弾である前回のブログをご覧になりたい方は、こちらま↓
朝食をとって、ボランティア先へ移動
この日も、前日と同じように7時ぐらいに朝ごはんを食べて、なみなみの甘い紅茶を頂きます。こんな感じです。
いつもご飯と一緒に水も出してくれるんですが、インドで出された水はお腹を壊すから飲んではいけないとよく言われています。しかし、毎回水を出してくれるので、一口も飲まないのは失礼かなぁと思い、二日目ぐらいから飲んだらお腹を壊すのかという実験をひとりでしていました。三日目もお腹に異変はないので、このお家の水は飲んでも大丈夫なようです。
ご飯を作ってくれたお母さんに、今日も美味しかったよーと拙い英語と覚えたてのベンガル語で伝え、朝の集合場所であるマザーハウスへ向かいます。ちなみに、ベンガル語で美味しいは、モジャ!と言います。
三日目にもなってくると、地図を見なくてもスムーズに歩けるようになりました。朝っぱらから開いている屋台で、チャイを飲む余裕もあるぐらいにインドに慣れてきました。
ボランティア活動者の集合場所でもあるマザーハウスに着いてから、同じ施設に行く人で集まって、徒歩でボランティア先の施設へ向かいます。この日は日本人で一緒の施設に行く人がいたので、話ながらてくてくとローカルな道を歩いてきます。
途中に大きな池の横を通っていきます。天気が悪いですね。
綺麗そうに見えて、ごみがたくさん落ちていました。
インドで、道端に牛の糞やごみがかなり落ちていることには慣れていましたが、この場所のごみの量には驚いたので、思わず写真を撮ってしまいました。
そんなこんなで40分ほど歩くと、今回の活動先に着きます。ちなみに、この日のボランティア活動者もヨーロッパから来た方が多かったです。
ボランティア活動開始!
まず、今回の施設について紹介します。
冒頭でも触れたように、この施設ではなにか理由があり、自身の家では生活が困難な人が集まって過ごしている施設です。例えば、知的障がいを持っていて自立してでの生活が難しい方、性犯罪などのトラウマがあり日常生活に支障がある方、なにかの理由で家族との生活が難しい方などがこの施設で過ごしています。女性のみが生活していて、若い方から年配の方まで幅広い年齢の方がいました。
まずは、大量の洗濯物をみんなで洗います。建物は四階建てぐらいで、日本によくある小学校ぐらいの大きさはあります。そこで生活している人たちは、正確な人数は分かりませんが、100人以上はいると思います。情報が間違っていたらすみません。
その後、洗った洗濯物を屋上に干しに行きます。屋上では、おしゃべりしている人もいれば、遊んでいる人もいて自由な感じです。
ここで、印象的だったことがあって、一人の女の子が屋上の金網越しに外を眺めていたんです。
見ている先には、外で生活している人たちや周りの家がありました。何をしているの?と聞いたら、ベンガル語で返ってきて、何を言っているかは分からなかったけど、女の子が外を見ているっていう光景が印象的でした。
ここで生活している人は、自由に外に出ることは出来ないし、悪く言うならば閉じ込められているようにも捉えられます。だけど、この施設があるからこそ、助かっている人もいるはずです。もし、私がこの施設で生活してね、ご飯を食べる時間や外出に制限はあるけどと言われたら、私は嫌だし、逃げ出したくなるだろうなと考えました。自由が制限されている女の子を見て、複雑な気持ちになりました。
大量の洗濯物を干し終わったあとは、施設の人達と話したり、ダンスしたり、自由な時間です。私は、目が合った人にひたすら話しかけて、お話をしていました。
その時間にも印象的だったことが、二つありました。
一つ目が、その施設の女の子に対して、自分が怖いと感じたことです。
私は一人の女の子に、腕をマッサージしてくれと言われました。こんな風にやってくれと私の腕に試しにマッサージをしてくれた時に、結構な強さでしてくれたんです。その時に、この子は何を考えているか分からないから、腕を折られるんじゃないかとその子に対して怖さを感じた自分がいました。 どんな人に対しても微笑んで優しく接しなきゃいけない、と心のどこかで思っていたので、それは綺麗ごとであって、本当の自分はこんなことを感じているんだなぁと衝撃がありました。
二つ目に印象的であったことは、妊娠している女の子と話したことです。
今、何か月なんだよ~とか赤ちゃんについても話をしてくれました。話している最中に、赤ちゃんが生まれたら誰が育てるのかとか、それは望まれる妊娠だったのかとか色々なことが頭をよぎりました。だけど、赤ちゃんの話をしている女の子が嬉しそうに話をしていたので、それだけで後ろ向きな考えも吹っ飛ぶぐらい、女の子が素敵だなと思いました。
お昼でボランティアは終了し、それぞれの帰路につきます。私は一緒のボランティア先に行った日本人の人と、お昼ご飯を食べに行きました。ものすっごい量のビリヤニを食べました。
午後は、ひとりで街歩きをしました。インドでは、徒歩の感覚がおかしくなっていたので、二時間ぐらいはお散歩していたと思います。私は教会をめぐるのが好きなので、近くの教会に行ってきました。
インドとは思えないぐらい綺麗だったので、素直に驚きました。
あと、栄えている方面に行けば、東京にあるような高いビルもたくさんあります。天気も画質も、悪いですが。
こういう栄えているところは、ビジネスマンや大学生が多いので、歩いていても身の危険を感じることは一切ありませんでした。同じコルカタでも、少し歩けば、生活している人たちの服装や様子が変わるなと思いました。最初はみんな同じように見えていたインド人も、みんな違うんだという当たり前すぎることをインド二回目にして感じました。インド人からしたら、めちゃくちゃ失礼ですね。
ホームステイ先での楽しい時間
夜は、ホームステイ先の男の子ジョイくんに、コマを教えてもらいました。日本の幼稚園とかで、流行っていたコマです。小さい頃にやったことあるのに、ジョイくんの方が断然うまかったのが、なんだか面白かったです。
あと、一緒にベイブレードもやりました。
大事なテストが一週間後にあるんだよ!と言いながら、夕食と勉強の合間に遊んでくれたのが嬉しかったです。毎日、夕食後に遊ぶことが日課みたいになっていました。
インド三日目の感想
ボランティアをするということは、洗濯物をしたり、ご飯の用意をしたり、なにかを与えることが多いと思いました。ですが、廊下で座っているおばあちゃんがめっちゃ笑顔で笑いかけてくれた時とか、妊娠している女の子がいい表情で話をしてくれた時に、私は嬉しくなりました。
あまり良い表現とは言えませんが、なにかを与える立場で来たはずなのに、嬉しい気持ちを貰っていました。失礼な言い方ですが、お金があろうとなかろうと、障がいをもっていようがなかろうが、どんな人でもなにかを人に与えることが出来る、とその日のボランティアで感じました。
けっこう暗い口調で書いてしまったかもしれませんが、一緒にダンスしたり、何を言っているのか分からないながらも会話しようとしたりした時間はとても楽しかったです!