どうも!再び登場のまゆです!
今回はメンバーの仲も学びも深まった5日目、2月19日の午前中の様子をお届けします!
スタツア中に誕生日を迎えたラッキーボーイ!
さて、今回のスタツア中に誕生日を迎えるメンバーがいる!ということで、
目玉企画の一つ(?)となっていた“B-DAY”がやってきました!
(MOTIさんやリーダーのさきちゃんがサプライズを考えてくれました!)
スタツア中に誕生日を迎えた幸運なメンバーは・・・
ひびき!!!
2月19日に19歳になったそうです!🎉㊗
寝起きドッキリと表して、みんなでひびきの部屋に突撃!(なんと朝5時半!)
シナモンロールとか、パンを用意して、
一人一本ずつお花を渡して、最後はみんなでピース!✌
そしてあれよあれよという間に退散…😂
(実はこのドッキリ、細かい仕掛けもあるのでこの写真から探してみてね^^)
本当に寝起きだった様で、ひびき曰く「理解するのに時間かかった…。」とのこと。笑
ということで、ドッキリ大成功でした~!
こうやってメンバーの大切な日を皆で祝えたことで思い出が更に増えました♪
サプライズの余韻に浸りつつ、この日もスケジュールはぎっしり!
早速最初の訪問先へ!
驚きのコミュニティづくり
最初に訪ねたのはルンド!
Social welfare(社会福祉)の取り組みが活発なLKFという企業の方のお話を聞きに行きました.
最初は、日本でいうデベロッパー的企業なのかな...?住宅開発といっても不動産メインでは...?と思っていたのですが、
ごめんなさい!!!それだけじゃなかった!
住民ファーストで事業を考える姿にとにかく脱帽!
まず、重要とする価値は
「HUMAN(人)」「LONG-TERM(長期的な視点)」「RELIABLE(人と人の関係)」「EVOLVING(進化)」の4つ。
ルンドの地域に貢献すること等をゴールに設定していました。
根本的に日本と異なる考え方を感じたのが、組織図!
カスタマーズ(お客さん)が一番上に来てたんです!一方でCEOは下の方。
日本ではこんな図見たことないですよね!
この図に基づいて、住民のwelfareを考慮した街づくりが行われていました。
子どものアイデアが形に!?
コミュニティが持続していくためには、高齢者も若者も、その地域の住民全員が地域活動に関わることが必要になってきます。
子育て世代はこれからを担うが故に、地域づくりに反映させるべき重要な意見を持つ世代だけど、ルンドの団地では子育て世代は中々こういった活動には顔を出さない傾向にあったそうです。(日本でも同じような状況ですね。)
そこで考えたのが、「子どもが外に出てくればその親も出てくるだろう!」ということ。(確かに!)
このルンドの住宅では、まず子供にとってワクワクする、街を好きになって外に出てくるための機会づくりを始めました。
具体的には...
・芝生を多用した機械的な公園や広場を、多様な植物が生い茂る想いの場へ
・ジャムを作るワークショップ等、子どもたち向けのイベントを多数開催
・子供たちの書いた絵で大きなモニュメントを作成・設置
・子供たちに直接意見を取り入れた遊具や遊び道具を用意
などなど!
実際に子供たちの絵のモニュメントがいくつかありました。
例えばこれ!笑顔が特徴的でとっても可愛い絵ですよね。
そしてこちらは、子どもたちが協力して描いた絵。
せっかくなので絵の前で集合写真をパシャリ!
頭の固い大人だったら、「ただの子供の落書きじゃん。」で終わってしまうようなところを、こんな風に子供の感性を大切に活かしていることに感動しました。
子どもにとっても自分の描いたものが形になることってすごく嬉しいだろうし、いずれ家を出て行っても”帰りたい場所”になるんだろうなあ。
これこそが未来に向けた社会持続性であり、みんなの拠り所となるコミュニティづくりなのかもしれません。
他にも、難民や学校へ行けない人に向けたイベント等の取り組みが充実していて、住民全員の「幸せ」が考えられていました。
日本でも、”マンションのお隣さんが誰かわからない”ことが問題になっていますね。災害が起こった時にも、助け合えるコミュニティづくりはすごく大切だと思います。住まいについてこれから考えていく必要があるのかもしれません。
子育てをするならこのルンドのようなコミュニティで暮らしたいな~と切実に思いました。
次なる目的地へ!
さあ、social welfareのお話を聞いたLKFで軽食を頂き、次の目的地へ出発!
なんだなんだ、この大きな建物は...!?
次の目的地は、Sysav recycle center!
マルモ市内のごみをすべて請け負うごみ処理施設です。
まずは敷地の外の見学。
マルモ市内では、下の写真のように、燃えるゴミ、生ごみ、ビン、缶と分別がはっきりしているごみ箱が多く見られたのですが、この処理場では違う種類が混ざっていたら必ず分けてから利用するのだそう。
一通り周ると今度は建物の中でごみ処理やリサイクルに関する説明が。
海外から視察等で訪れる人達もいて、環境意識を高めるための講演をしているんだそう。
まずはリサイクルセンターの仕組みについて。
この施設でマルモ市内のほとんどのエネルギー供給をまかなっているんだとか。
ごみを処理する過程で有害な物質が出ないようにとことん環境に配慮して作られており、建設費もすごい値段!でも資金は府から出されているらしく、国民の税金がこういった形で還元されているのは素晴らしいなと思いました。
これはゴミの階層構造について。
まずはゴミを減らすのが先決(REDUCE)、そしてまだ使えるものは使う(REUSE)、素材を使用して形を変えて使う(RECYCLE)、エネルギーにする(ENERGY RECOVERY)、そして最後はごみへ(DISPOSAL)。
どれも何となくは知っていた単語でしたが、その関係性、どのような段階を経るかを理解し直すことができました。
「ごみを減らすと言っても何からやればいいの?」となりがちなので、この段階にあてはめて考えれば自分の取るべき行動が分かりやすいですね。
そして一人当たりのごみの排出量について。
環境配慮に力を入れているスウェーデンですが、実は一人当たり約500kgも排出しているそう。デンマークに至っては約800kgも...!
経済的余裕があるとどんどん新しいものが買えるためごみは多くなるらしく、あとで調べてみたら”先進国”のヨーロッパの国は軒並み高い値でした。(ちなみに日本は約350kgでワースト30位近く。)
リサイクル率が高くてもごみの排出量が多いのは少し不思議ですね。
ちなみにこのままのペースでごみを排出し続けると、あと地球3個半は必要、という計算になってしまうんだって!大変!
しかもこれ、単純にその国で出るゴミの量を見ていますが、他の国で作られて製品を使う場合、製造過程、輸送、梱包で出るゴミの量に想いを馳せるととんでもないことに...。
例えば、iPhone一つ200gを作り出すのに、製造段階で86㎏ものゴミが出るんですって!すごい量じゃないですか。
こんな風に、視点が変わるような、「早急にゴミ減らさなきゃヤバイじゃん!」と危機感を与えられる話題ばかりで、環境意識を高めるって知ることから始まるんだなと実感しました。
やはり難しく考えないで、自分が学んだことを発信して共有するだけでもアクションになるんだろうなあ。
担当してくれたSysavの方と一緒に最後に集合写真をパシャリ!とても充実した時間でした。
さいごに
本当に学びの多いプログラムでした。
まずコミュニティづくりについて。日本では”核家族化”などが長らく言われていますが、少子高齢化・共働きの時代だからこそ、ルンドでみたような地域全体で子供を見守り育てられる環境が必要なのではないでしょうか。
子どもって社会にとっても貴重な財産じゃないですか。“みんなで育てる”という考え方やそのためのコミュニティづくりが将来できたらな、と思いました。
そして、環境意識について。これまでの自分の行動を考えると、なんとなく知っているだけでしたが、具体的な数字を知るや、人に説明できるようになるまで理解することで初めて意識を高められるのかもしれない...と思いました。
今回もこうしてブログで文字に起こすことをしなければ、私たちが学んだことは私たちの中だけで終わってしまうし、その記憶はそのうち薄れてしまうでしょう。そう考えると、今の段階では自分の知ったこと、それによって実践していることなどを伝えることがアクションになると思います。
このブログを読んでくださった皆さんも、環境問題について思うこと、やっていることなどをネット上でも、身の回りの人でもいいのでぜひ発信してみてください!
これまでの帰国後ブログはこちら!