最初に...
このツアーに参加して本当に良かった、そしてこのメンバーで来られて本当に良かった!
と今帰国して、振り返りこのブログを書き始めて心を整理すると改めて思います。
みんな違う大学から集まって、年もばらばらで、タンザニアに行く目的もそれぞれだけど、ただ一つ
タンザニアに行って貴重な経験をしたい
という思いは同じで、そんな仲間たちだからこそ一緒に過ごしていると自然と笑顔になれて、楽しい充実した時間を過ごせたのだと思います。
4日目のスケジュールはこちら!
- ベースキャンプで朝食後に20分ほど歩いて村の保健所へ
- マサイ村の人に日本食を!天ぷら作り
- みんなでランチタイム
- 祈祷師に未来を占ってもらい、 大自然の中マサイダンスを共に!
- アルーシャへ戻り!タンザニア料理に飽きた私たちはインド料理を。
マサイ村の朝は透き通るような空気と景色
ニワトリの声や牛の鳴き声が聞こえてすごく心地よい朝。とても涼しくて気持ちのいい天気でした。日が昇るにつれて気温が上がり、半袖でも本当に暑くて水分補給が不可欠。私が今回のツアーで一番日焼けしたのもこの日です...日焼け止めは耳にもぬるべし!!首や胸元が焼けたのはもちろん、耳が日焼けして真っ赤になりました。
スコールと急激な気温の変化
昼食を終えると急に空が暗くなり、祈祷師のところへ着いた途端大粒の雨がザーザー降ってきました。雨季は気候の変化に注意が必要。さらに朝晩は冷えるので長袖がないととても寒く感じます。雨が降った後は気温が急激に下がったので気候の変化に対応できる服装で行くのがベストだと学んだ一日でもありました。
マサイの村の小さな病院代わりの保健所
私は着くまで保健所ってどんなところだろう、と想像がつきませんでした。ガイドのフレディに連れられて歩くこと20分、その間みんなで歌を歌ったり、生えている植物の説明を聞いたりしながら向かいました。
着いてみると小さな建物がいくつかあるだけ。日本で言えば、田舎の小さな町の病院といった雰囲気でしょうか。決してきちんとした建物とは言えないし設備が整っているとは思いませんでしたが、ワクチンを打つ部屋、出産をする部屋、入院する部屋、診察する部屋、薬を作る部屋...など部屋がいくつかに分かれており、きちんと機能しているように感じました。
ベッドがいくつかある部屋に家族がいて、なんとそこにはその日の朝に出産したお母さんと赤ちゃんもいました。赤ちゃんを抱かせてもらい、みんな幸せな気分に。
一夫多妻制であり子供を多く持つのが当たり前のタンザニアですが、そんなタンザニアでも性教育は行われているようで、看護師さんが妊娠、子供を作るということについて話してくれました。望まない妊娠、それを防がなければと説明する看護師さんの話に改めて性教育の大切さを考えさせられました。
保健所までの道のりでフレディが、
「この植物はマサイにとって大切。なぜなら病気にかかった時にこれが薬になる。」
と言っているのを聞いて、皆村の人たちは病院に頼るのではなく病気にかかってもまず自然の薬を用いて病気を治そうするのではないかと考えました。この保健所は病気にかかった時に行く日本のいわゆる「病院」ではなく、重い病気にかかった人を隔離したり看病したり、また出産をするときに手助けするところであるのだと。
感染症などを防いだり、治したりするためには薬など医療の力が必要だとは思いますが、こうやって自然のものを最大限に利用して生きている人たちが私にはとても力強く生きているように見えて素直に素敵だなと感じました。
マサイ村で日本食を!天ぷら作り
私は、この日の活動のリーダーをしていました。頼りないなとか色々不安を持って事前準備をしてきました。マサイ村で日本食を作って食べてもらおうということになり天ぷらをつくる事になりました。私は成功するか心配していましたが、
結果としてマサイのみんなにすごく好評で大成功しました!!
正直、終わった後はホッとしてしまいました。企画を考えるにあたり、現地に何があるのか何を持っていく必要があるのかまず想像。そして行ったことのあるメンバーに聞き、最終的に持って行ったものが下記のものです。
- 菜箸
- てんぷら粉・粉と水を測るための計量カップ
- 天ぷらのつゆ・塩(味付けのため)
- キッチンペーパー
- 割りばし・食べるためのカップ
- 玉ねぎのための竹串
- 網じゃくし
- 英語で書いたレシピ4枚
一から英語を考えて時間をかけて作り、印刷して持って行った英語のレシピは必要ないと感じましたが...それ以外はどれも役立ち、とくに持っていけばよかったと思ったものはありませんでした。
担当メンバーたちの協力もあり、持ち物はパーフェクトでした!当初油も持っていこうかと考えていましたが、現地のスーパーで調達できるということで現地調達することになり、サンフラワーオイルを使いました。
天ぷらで使う材料はアルーシャのマーケットで購入し、マサイ村にもっていきました。マーケットはすごく混雑していてゆっくり選んでいる時間はなく、ほとんど私のチョイスで決めてしまいましたが今回天ぷらにした野菜はこちら。
ナス・バターナッツかぼちゃ・白トマト・玉ねぎ・ピーマン・人参
ナスは個人的に国ごとに色や形が違うのが面白いと思っていて、日本から絶対に作ってみたいと思っていたもの。購入したナスは日本のものよりもまん丸とぷっくりした形をしていました。やはりナスと油の相性は抜群でおいしく出来上がりました。
バターナッツかぼちゃは、マーケットで見つけた瞬間これを揚げよう、と即決。メンバーから一番人気だったくらい甘くておいしい天ぷらに。
白トマトは前日に食べたタンザニア料理の中に入っていて、少し苦みがあるナスのような食感だったので揚げてもおいしいのではないかという直感で、トライしてみました。トマトの天ぷら⁉と思うかもしれませんが、しし唐のような苦みと、ナスのような食感でなかなかおいしかったです。
玉ねぎは紫玉ねぎしかなかったので小さな紫玉ねぎを使用。そして、ピーマンと人参は日本で見られるものと同じような見た目でした。個人的にはこのピーマンとニンジンがすごく甘くておいしくて、ウユニ塩湖に行ってきたメンバーが持参したウユニの塩をつけて食べたら最高でした。
今回天ぷらを作るにあたり、12人(一人は撮影係)のメンバーを
「野菜を切って水分をふき取るチーム」と「天ぷらの衣を作り、油の管理をして揚げるチーム」
の2チームに分けて作業を行いました。やはり皆でやれば作業は早い!揚げる量が多かったにもかかわらず、あっという間に終わってしまって、協力することの強さを実感した瞬間でした。
衣サクサクのおいしい天ぷらが出来上がって、そしてみんな楽しんで作れて何より。
現地の活動は事前準備が成功の鍵
現地で何か特別なことをする場合は一から頭で工程を考え、抜けがないように準備を進めることが大切。
なんでも聞けば現地の人たちは教えてくれるし助けを求めれば手助けしてくれる。準備さえしっかりすればあまり恐れずチャレンジするべきで、天ぷらを作るというミッションを掲げてよかったと思いました。
天ぷらに加えてタンザニアのランチも作ってくれたのでみんなでおいしくいただきましたよ。
警察がいないマサイ村祈祷師が人生導く!
祈祷師のいるところへは歩いて10分ほど。途中にあった大きな岩の上で撮ったこの写真、みんないい表情してますよね。
祈祷師に何を占ってもらおうか、正直決めていなかった私はトップバッターで少し戸惑いましたが・・・
結婚できるかどうか?どんな仕事に将来就いているかの二つを聞きました。
みんな大体似たようなことを聞いてほとんどの人がポジティブな大まかな返事が返ってきて、何だか返事が似ているなあ、適当過ぎないか⁉、なんて思いつつ、せっかくだから占ってもらえてよかったです。
昔は(今もかもしれませんが)何かあれば占いを頼りにして生活していたのだと思うと何だか感慨深かったです。
何回も何回も体験できるマサイダンス!
今回のスタディツアーでどこにいってもマサイダンスを体験できます!今回はリトルマサイも参加して、私たちも積極的に参加できました!
マサイの女性のファッションも可愛い!ビーズの細かいアクセサリーも手作りです!
アフリカの夜にそれぞれを知るミーティング
夕食後はみんなでリーダーの部屋に集まり、今回のスタディツアーに何故きたのか?改めて自分自身の目標に向き合い、それをお互いにシェアする時間をみんなで作りました。
みんなどんなことを考えながら一日を過ごしたのかを知ることができた良い機会でした。
その後4人ずつのグループを作り、別々の部屋で話し合いました。話し合いをすることになった理由はお互いのことをまだ理解しあえていないから。私が同じになったメンバーは比較的よく話していたメンバーだったので新たな発見というものはあまりありませんでしたが...楽しい話し合いでした。
このスタディツアーに参加する理由やバックグラウンド、日々考えていることなどを話し合いました。それぞれが違う考え方をシェアすることはお互いを刺激しあえて、それがスタディツアーの魅力でもあるので充実した一日の締めくくりとなったと思います。
まとめ
マサイ村で過ごした一日。私にとってはとても充実していてなんとも幸せな一日でした。マサイ村の雰囲気やその景色がそうさせてくれたのかなと感じます。
歩き回って走り回ってのびのびと遊ぶマサイの子供たちを見ていてふと思ったことがあります。
それは子供は本来こうやって育つべきだ、ということ。
私自身が田舎出身で自然と触れ合って育ったからかもしれませんが、子供だからこそのびのびと自然と触れ合って自然から学んで育つことが重要なのではないかと思うのです。去年都会に越してきて子供を見るたびにこの子たちはきちんと遊べているのだろうかと疑問に感じていました。
そう感じていた中、マサイ村の生き生きとした子供たちを見て改めて子供のあり方のようなものを考えさせられました。
天ぷら作りが大成功して、それが何よりこの日は嬉しかったです。キッチンも想像できないところから計画をして天ぷらを作るという、何か想像もできないことを成功させることの面白さを実感できた体験でした。
私たちのようなめったに見ない肌の色の人たちであっても手を振ったり挨拶をすれば快く返事をしてくれるマサイの人たちに温かさを感じ、また来たいと心から思いました。
この文章を読みながらスタディツアーへの参加を迷っている人がいたらぜひ伝えたい!
このツアーに参加したらいい仲間たちと、スゴイ体験をすることができる!!
アフリカ、タンザニアやMOTIprojectスタディツアーに興味のある人は絶対に参加するべき。心からそう思います。
おまけ~日本でもタンザニアを感じたい!~
帰国後もその国を思って感じる事って大切ですね!!まだまだ続くブログを是非ご覧ください!