ジャンボ!hideです!
私からはキリマンジャロ登山におけるキモの部分、
4,681m地点から頂上5,895 mのことを、本ブログにて書かせていただきました!
そこには様々な苦難が待ち受けていました。。
先に記しておきたいことは、私は登頂することが叶いませんでした。
ですので、登頂した時の素晴らしい景色や感動をここでお伝えすることはできません。
私が唯一できることは、
なぜ登頂できなかったか?如何にキリマンジャロを登頂することが難しいことなのか?
をお伝えすることだけだと思い、そのことを中心に書かせていただきたいと思います。
■登山5日目 頂上5,895mを目指す!(初心と背景)
登山5日目、まだ日も昇りきっていない、午前6時に起床しました。
1時間ほどで身支度・朝ごはんを済ませ、7時から登山を開始しました。
この時、連日の登山の疲労・地上の50%しかない酸素の薄さなど
様々な過酷な環境や要因が、私たちの体を苦しめていました。
しかし、今日で登山の苦しさや辛さと開放されるのだという希望と
頂上から素晴らしい景色を見た時の感動を胸に登り始めました。
◆登山記録
●〜はじめ〜
登山中は「息を大きく吸い吐くこと・水をたくさん飲むこと・ゆっくり自分のペースで進むこと」だけに体の全神経を集中させました。
しかし迎え撃つ登山道は、今までと比べものにならない程、とても険しく、そして長かったです。
どんなに登っても終わりが来ないような錯覚と戦いながら、必死に山に食らいつきました。
●〜異変〜
しかし4回目の休憩時、私の体に異変が起こりました。
それはガイドのキムが私の様相を気にかけ、酸素濃度を計測しに来た時のことでした。
※酸素濃度:血液中の酸素の割合。
登山時の一番の敵は、高山病。高山病は体内の酸素濃度の低下により頭痛、吐き気、目眩、など最悪死に至る病気です。
計測の結果、酸素濃度の値は50%でした。
50%と言えば、緊急事態ですぐに下山を要するほどの値でした。
また昨日残念ながら途中下山したメンバーの酸素濃度も50%でした。
つまりこの時私は、重度な高山病に掛かっていたのです。
しかしガイドのキムは私に登山を続けさせてくれました。
というのも値は50%でしたが、その場で60%まで値を回復することができたからです。
私はキムの恩義を胸に絶対登頂してやると心に決めました。
しかしここからが、私にとって本当の地獄でした。
●格闘そして敗北
次の休憩所までに、酸素濃度を上げろと言われた私は、
いただいたアドバイスをもとに呼吸法を改めて、何度も何度も試しました。
しかしこの頃から今までの症状になかった、目眩と戦うことになります。
恐らく、自分には後がないという思いが、私の精神と体を圧迫していたのだと思います。
この時からの記憶は殆どありません。
そして迎えた次の休憩ポイント。
計測の結果は49%でした。心が折れました。
あれだけあれだけ頑張って呼吸したのにという落胆はとても大きく、
それと同時にこのままでは死ぬのではないかという不安が胸を駆け巡りました。
そして下山の通告を受けました。。
◆後悔
幸いにも無事に下山することができ、体調も高度を下げたことで(以前より酸素濃度が高い場所に戻ったことで)、徐々に回復していきました。
しかし体調が回復すると同時に、登頂できなかった後悔の想いが私を苦しめました。
私は下山したことを、ずっと後悔しました。
あの時、もし酸素濃度の値とは関係なく、登山を続けていたら、登頂できたのではないかと。。その前からもっとできることがあったのではないかと。。
◆なぜ登頂できなかったのか? 失敗の本質
「今でしょ!」で有名な林修先生が語る、物事における失敗の本質は
実に分かりやすく、私の失敗を説明できると思います。
なので私の登頂できなかった理由を先生の言葉を借りて、簡単に説明したいと思います。
先生が提言する物事に失敗する理由は3つ。
「情報不足・思い込み・慢心」
私はキリマンジャロという山を、富士山より登頂率が高い山という情報を鵜呑みしたり、
富士山以上の過酷な場所であることをしっかり調べませんでした。(=情報不足)
登山をはじめてから、ガイドの方とアドバイスを聞くというよりは、自分で考えて、自分の力だけで登り切るんだという思い上がりや思い込み・慢心していました。
その結果が、登山失敗に至るのだなと思っています。
◆最後に
キリマンジャロは私に、
登頂という記録ではなく、登頂できなかったという後悔の記憶を残しました。
しかし今は、登頂できなかった結果を受け入れることができています。
というのは、後悔は先に立つことはないので、今から何をするか?のが大事だと思うのと、
人には、その人に相応しい結果しか訪ず、今の自分の身の丈を多いに知ることができた
貴重な経験だと思えるからです。それに失敗の方が学ぶことは多いですし。。笑
更に当時は、他のメンバーが無事登頂成功した時、モヤモヤとした気持ちを
抱えていましたが、今は素直に彼らを尊敬することができていると思います。
登頂本当におめでとう!
本投稿が、これからキリマンジャロに登りたいと思っている、登る予定の方はもちろん、
何か大きなことに挑戦したいと思っている方にとって有意なものとなることを願っております。