行程:バラフキャンプ~ウフルピーク~バラフキャンプ
トレッキング開始から4日目。遂にアフリカ最高峰に王手をかける時が来た。
キリマンジャロとはヒスワリ語で「輝く山」を意味し、麓に住むマサイに人々からは、「ヌガイエ・ヌガイ(神の家)」と呼ばれ崇められてきた。
ウフルピークにて
2016年3月26日(月) 行動スケジュール
Barahu Camp |
晴 |
4600m |
3.7℃ |
587hPa |
起床05:00 朝食05:30 |
4.7℃ |
06:25発 |
||||
1P |
晴 |
4621m |
5.0℃ |
582hPa |
06:45着~06:50発 |
2P |
晴 |
4754m |
8.0℃ |
573hPa |
07:35着~07:45発 |
3P |
晴 |
4850m |
10.7℃ |
566hPa |
08:15着~08:25発 |
4P |
晴 |
4953m |
12.4℃ |
557hPa |
09:05着~09:15発 |
5P |
晴 |
5014m |
10.4℃ |
553hPa |
09:35着~09:45発 |
6P |
晴 |
5300m |
13.6℃ |
538hPa |
10:55着~11:05発 |
7P |
晴 |
5314m |
13.1℃ |
531hPa |
12:15着~12:25発 |
8P |
晴 |
5482m |
10.4℃ |
519hPa |
13:20着~13:25発 |
Stella Point |
晴 |
5756m |
4.9℃ |
511hPa |
13:50着~14:05発 |
Uhuru Peak |
晴 |
5895m |
8.6℃ |
502hPa |
15:05着~15:25発 |
昼食 |
晴 |
5400m |
14.0℃ |
517hPa |
15:55着~16:10発 |
Barahu Camp |
晴 |
4600m |
9.6℃ |
588hPa |
17:45着 |
夕食19:00~19:50 MC 19:40~19:45 就寝20:00~ |
遂にアタック当日となる。前日のハードな行程と一晩中続いた耳障りな強風、5時起床、早朝の冷え込みもあって頭痛や倦怠感は完全に抜けきってはいなかった。朝食は無理やり押し込んで食べる。しっかりと防寒対策をし、出発したのは朝日が昇る頃だった。しばらくして何人かの下山客とすれ違った。彼らは前日の深夜に出発した人たちで、全員頂上まで行けたようだった。しかし、我々のメンバーの状態はあまり良くなく、金原、小杉、荒井、小町、橋本はザックをポーターに預けて空身で登った。
5000m付近からは早いチーム(堀、荒井、大島、高浜、福室、金原)と遅いチーム(小杉、小町、橋本)の分散登攀となった。頂上の氷河ももう手の届く距離に来たとき、目の前の稜線に特徴的なケルンが見えた。最後のジグザグ道を登り切り、ステラポイントに到着する。ここで小休憩をとり、ウフルピークへ出発する。なだらかな坂道を約一時間登り、ウフルピークへと辿り着く。最終的に小杉、橋本はウフルまで来ることはできなかったが、ステラポイントまでは登頂したので、実質的に全員が登頂成功したと言えるだろう。
頂上ではあまり長居をせず、各自のペースで下山した。昼食は下山中にとったが、疲れていてあまり食べる気が起きなかった。登山道には一部、砂の道があったが、時間短縮のため小走りで下った。キャンプへ着くと、みな全身砂塗れだった。
必要装備
昼間に日が射すと暑かったが、朝夜はとても冷え込むため、厚手のダウンジャケットや毛下着は重宝した。行程全般で足場の不安定な岩場、浮石、砂礫地などがあり、高いグリップ力の保持、捻挫や砂・泥の侵入防止のためにも、ハイカットの登山靴とスパッツ(ゲイター)の着用は必須である。また、風が強く寒いので保温のための目出し帽、毛帽子、スキーゴーグル、防風・保温加工の手袋、テルモス(保温瓶)がとても役立った。
バラフキャンプ 6:25発
昇る朝日に照らされるピーク
暁とメル山
遥か下のバラフキャンプを見下ろす
迫りくる雲海
赤茶けた荒涼とした大地が広がる
ナイフリッジ状の稜線
ステラポイント直下
ステラポイント(5756m) 13:50着
ここで気を緩めるのはまだ早い。真の頂上はこの先に待っている。
小杉、小町、橋本もステラポイントまで登頂する
ステラポイントの岩陰で休憩
頂上付近には氷河が見える
以前は埋め尽くすほどの氷河で覆われていたが、近年急激な後退が認められている。
ウフルピーク直下
みな無言のまま一歩を踏み出す。
ウフルピーク(5895m) 15:05着
遂に来たアフリカの最高地点!
MOUNT KILIMANJARO
CONGRATULATIONS
UHURU PEAK TANZANIA. 5895M / 19341Ft・AMSL
頂上にはメッセージカードBOXがあった。
でもみな完全燃焼していて何も書けなかった・・・
バラフキャンプへ下山
夕食後は各自のペースで下っていく。
バラフキャンプへ下山
富士山の須走のような砂礫地の斜面を駆け下りる。
砂が舞い上がるので、全身砂塗れだった。
バラフキャンプ手前
砂地を駆け下り岩場を抜け、やっとのことでたどり着く。
キャンプ場の先端にある緑色のテントがゴールだ。